【宮古島】来月12日にブラジルで開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)で、日本代表選手と手をつなぎピッチに立つ「エスコートキッズ」に、宮古島市立東小3年の國仲藍夢(あいむ)君(8)が県内からただ1人選ばれた。大会スポンサーのマクドナルドが企画、約1万通の応募から当選した。サッカーを始めて3年になる藍夢君は今年1月、一番応援してくれた母親を亡くした。「天国のママからのプレゼント」と喜び、ブラジル行きを心待ちにしている。

W杯を心待ちにする國仲藍夢君(左)と父親の朝昭さん=宮古島市立東小学校

 マクドナルドでは、2002年の日韓W杯からエスコートキッズを募っており、今大会も全国から藍夢君を含む11人が選ばれた。現地時間6月19日のギリシャ戦で、憧れの本田圭佑選手や長友佑都選手らと一緒に入場し間近で声援を送る。

 藍夢君は那覇市立銘苅小から2月末に父親の朝昭さん(34)の母校でもある東小に転校してきた。きっかけは、母親の尚子さん(享年31歳)が亡くなったこと。尚子さんは、今年1月3日、3人目のれあちゃんを出産した数時間後、羊水塞栓(そくせん)症で帰らぬ人となった。

 朝昭さんは一番上のお兄ちゃんの藍夢君が我慢を続け、妹2人や朝昭さんの前で気丈に振る舞うのが気になっていた。そんな時に当選の知らせが届いた。

 ブラジルへたつ6月15日の前日は、藍夢君の誕生日。親子は「天国のママからの誕生日プレゼントなんじゃないか」と話しているという。

 朝昭さんは「世界へ視野を広げるきっかけにしてほしい」。将来、外国でも活躍するサッカー選手になるのが夢の藍夢君は「ブラジルについて、いろいろ勉強して行きたい」と胸をときめかせている。