琉球食鶏(那覇市、大谷明正代表)は29日、沖縄発の新地鶏ブランド「福幸(ふくゆき)地鶏」を開発したと発表した。南城市の自然の中で抗生物質を一切使わず、シークヮーサーの加工残さやサンゴ粉末を活用して作ったオリジナル飼料だけを与え、通常の倍の6~8カ月間かけて飼育。飼料の量と飼育期間を微妙に変えながら約3年間研究し肉質改善に取り組んだ。那覇市内の焼き鳥屋6店舗で同日から提供を始める。

「福幸地鶏」をPRする(左から)那覇焼鳥発展組合の鉢嶺慶人組合長、琉球食鶏の大谷明正代表、リバネスの丸幸弘CEO=29日、県庁記者クラブ

 大谷代表は同市泉崎の焼き鳥屋「白鳥」の店主兼オーナーで、焼き鳥屋日本一を決める2007年の「ヤキトリンピック」で準優勝の腕前。以後4大会連続出場したが、定番地鶏がある都道府県の店舗に連敗したことがブランド化を目指すきっかけとなった。

 県産豚のブランド化で実績があるリバネス(東京都、丸幸弘CEO)の協力を得て研究に着手。全国185種の「銘柄鶏」から沖縄の飼育環境に適した「岡崎おうはん」(愛知県)を品種に選定した。

 南城市の既存農家に飼育を委託。飼養羽数は14年4月現在、当初の3倍の300羽まで増えた。当面は月40羽出荷し、12月以降は同200羽まで拡大したい考え。

 「福幸地鶏」は商標登録申請中で県内2例目の「銘柄鶏」となる見通し。那覇焼鳥発展組合の加入店舗(白鳥、串六×九、南国炉端・炉ふと、炎極、サンダーロード、二万八千石)で食べられる。