西原町にある琉球大学医学部と付属病院が、来年3月に返還予定の米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区(約51ヘクタール)に移転する計画で、琉大の大城肇学長と佐喜真淳宜野湾市長らが29日、沖縄県庁で仲井真弘多知事と面談した。大城学長は「重粒子線治療施設などとも連携して高度な治療や先進的な医学研究をすることで、国際医療拠点の形成に積極的に貢献したい」と述べ、市や県などの構想への参画を正式に表明した。

 仲井真知事は琉大医学部と付属病院の参画を「米軍基地の跡地利用のモデルというか、極めていい例だと思う」と歓迎。その上で「目標をきちっと達成できるよう連携してやっていきましょう」と、県と市と大学が連携して国へ協力を求めていく考えを示した。

 大城学長は取材に対し開院の時期について「早くても10年くらいかかると思う。それまでは現在地で患者さんのケアをしないといけない」と説明した。

 佐喜真市長は「地権者の合意形成なくして前に進めないので、宜野湾市として責任を持って取り組みたい」と語った。

 知事は6月3日に、大城学長と佐喜真市長を含む3人で官房長官、沖縄担当相、文部科学相、厚生労働相に同計画を国家戦略として取り組むよう要請する。