【糸満】東日本大震災の津波で宮城県石巻市・泊浜漁港から流され沖縄県糸満市の北名城ビーチ沖で見つかった漁船・松一丸の所有者・松川一雄さん(74)と幸子さん(70)夫妻が30日来県し、船が展示されている糸満海のふるさと公園(西崎町)で約3年ぶりに漁船と再会した。在沖縄宮城県人会のメンバーや市職員、名城区長らが公園に駆けつけ、松川さん夫妻を歓迎した。

東日本大震災の津波で漂流し、糸満に流れ着いた漁船の船首に、お神酒を供えて手を合わせる所有者・松川一雄さん(右)と船の管理をするNPO法人ハマスーキの上原謙理事長=30日、糸満海のふるさと公園

 松川さんは「船が見つかったことをきっかけに、皆さんとつながることができた」と喜んだ。船をゆっくりと眺めた松川さんは、持参したお神酒を船首に注いで手を合わせて目に涙を浮かべていた。

 船を管理するNPO法人ハマスーキの上原謙理事長は「松一丸が、大海原を巡り糸満に漂着し、松川さんと私たちを結びつけてくれた。震災を忘れないために船を活用し、今後、松川さんと絆を強めたい」と笑顔をみせた。

 松川さんの糸満訪問は、在沖宮城県人会の支援で実現。メンバーの田口純さん(63)=北谷町=の妻キミヱさん(62)は、偶然にも名城出身。純さんは「石巻から北名城に流れ着いた船に不思議な縁を感じている」と話した。