合唱を通じて友達の輪を広げ世界に平和を発信しようと、那覇市の対馬丸記念館で活動する「つしま丸児童合唱団」が結成2年を迎え、新団員らが参加した結団式が31日、同館で開かれた。小学1年生から6年生まで22人が活動しており、メンバーも募集している。宮城清志館長は「(活動を通して)平和をつくる力を育てたい」と語る。

高里千穂子さん(右)の指導を受け、合唱を披露するつしま丸児童合唱団の子どもたち=31日、那覇市若狭・対馬丸記念館

 合唱団は、1944年8月に学童疎開船対馬丸で犠牲になった児童が在籍していた、那覇市内の小学校の子どもたちを中心に構成。毎週土曜日に練習を重ね、8月の対馬丸慰霊祭などで歌声を披露している。

 結成時から参加する垣花小4年の花岡光君(10)は「やるうちに楽しくなって、今は歌うのが好き」とにっこり。上原一路(ひろ)さん(9)=糸満南小3年=は「戦争になったらみんな悲しむから、歌でみんなに平和を伝えたい」と活動を続ける。

 安里莉珠葉(りずは)さん(6)=天妃小1年=は初参加。「歌が上手になりたい。楽しみ」と期待を寄せた。

 また、同館では1日から、対馬丸の遭難者を救助した漁船の乗組員、杉本寛(ゆたか)さん(享年66)の手記が展示される。ロープを腰にくくって海に飛び込み救助したことや、転覆した救命ボートの上で助けを求めた人の姿などが克明に記されている。8月31日まで。

 合唱団などの問い合わせは対馬丸記念館、電話098(941)3515。