【久高泰子通信員】沖縄市出身のアーティスト、アリエ・マキさんの彫刻や絵が5月10日から8日間、パリ西部のアクリマタション公園に建つ「木曽の家」の前で紹介された。

ライブペインティングによる鯉の絵(奥)を出展したアリエ・マキさん=パリ西部アクリマタション公園内の木曽の家

 福島第1原発事故で被災した子どもたちをフランスに迎えるための支援団体「福島の子供」活動協会が主催する端午の節句のイベントの一環。アリエさんが作った25キロのチョコレートで作った鯉の彫刻やライブペインティングで描いた150センチ×379センチの鯉の絵などが展示された。

 アリエさんは球陽高校卒業後、ロンドンへ留学。その後移ったパリを拠点に「OKIMAKI」のアート名で、沖縄の海を背景にしたフォークロアな儀礼的表現とロンドンやパリのアートシーンに影響を受けた音楽編集や出版、デザインなど幅広く日欧のアートシーンで活動している。

 2005年、東京アートフェアに出したデッサンが著名な東京の画廊に売れ、定期的に個展を開催する機運を得た。08年には沖縄県立美物館でパフォーマンス演出も。

 アリエさんは、沖縄の基地や辺野古と福島の原発を懸念し「美しい文化、豊かな自然と人との共存はできるという希望を持ち続けたい」と話す。

 最終日の18日、フランス国家最優秀職人取得者ショコラティエのパトリック・ロジャーさんチームとアリエさんが協力して制作した魚のチョコレート50個も販売。ほか、尺八演奏やバザー即売会などもあり、収益金は全て福島の子どもたちをフランスへ招待する費用に充てる。

 企画は木曽の家協会会長ジャーヌ・コビーさんが、フランス国立人類社会科学館の日本プログラムの一つとして2011年に立ち上げ、毎年七夕や端午の節句に合わせて木曾の家の前でイベントを開き、福島の子どもを支援している。