「私をふみ台に美しくなってね」「階段利用者 顔美人 足美人」。沖縄市役所の階段の蹴込み面に貼られている「階段標語」が市民や市職員の人気を集めている。利用者を褒めたたえるごますりフレーズ「階段を選んだあなた‥素敵」などおもしろおかしいフレーズで利用者の健康増進をサポートしている。(中部報道部・比嘉太一)

「標語がおもしろくて階段を使いたくなる」と話す仲本副市長(左)と市職員=2日、沖縄市役所

 取り組みを始めたのは2006年度から。市民の人口に占める肥満者の割合が高くなったことなどを受け、開催された「ヘルシー沖縄21推進会議」の中で階段標語のアイデアが提案されたという。

 現在、階段標語を担当する保健師の真栄田恵さんは「市民に健康づくりを呼び掛ける職員からまずは健康になってもらうことが大切だ。おもしろおかしい標語が見たいと階段を利用する人が増えている」と話す。昨年は県外からも階段標語についての問い合わせがあり、市のアイデアが広がりを見せている。階段標語は毎年、市の職員や地域住民から募集。2015年度は約140の応募があり、その中から56の標語を市市民健康課の職員が厳選した。

 日頃から階段だけを利用する桑江朝千夫市長は「健康は足元から。標語を見ながら上るのが楽しみ」と笑顔。お気に入りは「おしりに効きます!2段飛び」のフレーズだ。仲本兼明副市長も「公務で利用しながら足を鍛えられるのは一石二鳥だ」と声を弾ませる。

 標語は階段を下りる際は見ることができないと残念がる声も。しかし、同課の運動指導士の島袋圭子さんは「下りるよりも上る方が、足への負担は少なく、カロリー消費も高い」と強調。「健康のために使ってもらいたい」と「上り」の利用を呼び掛けている。

 同市では6日から2016年度の階段標語を募集している。応募は市役所のほか各自治会でも可能。7月5日まで。応募に関する問い合わせ同市民健康課、電話098(939)1212。