旧暦5月4日のユッカヌヒーに当たった1日、海上の安全と大漁を祈願する競漕(きょうそう)行事「ハーリー」「ハーレー」が県内各地で行われた。南部地区やうるまは雨にたたられたが、今年は日曜と重なり子どもからお年寄りまで多くが会場に集まった。石垣では梅雨の晴れ間が広がり、各種競漕を楽しんだ。

ゴール手前、ラストスパートをかける中支部のこぎ手=糸満市・喜屋武漁港

力強いウェーク(かい)さばきで、ゴールを目指す後ンティーのハーリーシンカ(こぎ手)=糸満市・北名城ビーチ

奥武島海神祭の本バーリー七番勝負を制し、フニウドゥラシェーで勝ちどきを上げる「西」のこぎ手ら=1日、南城市玉城奥武

西(手前)と東に分かれ競われた御願バーレー=1日、八重瀬町港川漁港

平安座ハーリーで息を合わせてかいをこぐ地元の中学生=うるま市・平安座南港

転覆ハーリーの折り返しで必死にウェークをこぐ漁業者チーム=石垣漁港

ゴール手前、ラストスパートをかける中支部のこぎ手=糸満市・喜屋武漁港 力強いウェーク(かい)さばきで、ゴールを目指す後ンティーのハーリーシンカ(こぎ手)=糸満市・北名城ビーチ 奥武島海神祭の本バーリー七番勝負を制し、フニウドゥラシェーで勝ちどきを上げる「西」のこぎ手ら=1日、南城市玉城奥武 西(手前)と東に分かれ競われた御願バーレー=1日、八重瀬町港川漁港 平安座ハーリーで息を合わせてかいをこぐ地元の中学生=うるま市・平安座南港 転覆ハーリーの折り返しで必死にウェークをこぐ漁業者チーム=石垣漁港

■かいさばき力強く 喜屋武

 【糸満】糸満市の喜屋武漁港で開かれた喜屋武ハーリーは、地元の北、中、南の3支部が御願ハーリーなどで航海安全と豊漁を祈願した。職域や青年の部門で熱戦が繰り広げられ、力強いウェーク(かい)さばきをみせるハーリーシンカ(こぎ手)に家族や友人らが声援を送った。

 御願ハーリーは、中支部が沖合の折り返し地点で接戦を抜け出し、逃げ切った。中支部は喜屋武独自の2人乗りなど5種目全てを制し、完全優勝を決め、4年連続の総合優勝を果たした。

■絆強める 名城

 【糸満】北名城ビーチでは名城ハーリーがあり、御願バーリーでは後(クシ)ンティーが4連覇した。沖に向かってこぎ出し、折り返して浜に戻り、木にぶら下がった水筒をこぎ手が取るまでが勝負。浜辺から女性たちが太鼓を打ち鳴らし声援を送った。

 名城自治会の伊敷幸栄区長は「新造した舟で区の若者たちが熱戦を繰り広げ、浜から多くの人が応援した。区民や名城出身者が絆を強める伝統行事をこれからも守り伝えていきたい」と力を込めた。

■七番勝負、西制す 奥武島

 【南城】南城市奥武島の奥武海岸では、奥武島海神祭(主催・奥武区、奥武島漁業組合)が開かれた。区民が東(あがり)と西(いりー)に分かれて勝負する本バーリー七番勝負では、橋から飛び降りた10人が、船に乗り込んでからこぎ出す「流れ船」などで盛り上がった。

 「上がいバーリー」では400メートルで勝敗が決まらず、そのまま延長戦に突入。西が4勝2敗1分けで制した。

 奥武区のモズク養殖業、津波古誠さん(22)は「島にとってかけがえのない行事。練習の成果が出てうれしい」と喜んだ。

■大漁期待 八重瀬・港川

 【八重瀬】港川ハーレー(主催・同実行委員会)は港川漁港で開かれ、地元青年らによる御願バーレーや職域、地元子どもたちによる各部門で盛り上がった。

 御願バーレーは東西に分かれた二艘(そう)のこぎ手が港内約350メートルで力強いかいさばきを見せた。17団体が参加した職域は2年連続でバーニーズが制した。

 実行委員長の樋岡邦彦さん(62)は「多くの人が集まってうれしい。昨年漁が振るわなかった分、今年は大漁であってほしい」と梅雨明けの水揚げに期待した。

■子ども活躍 平安座島、宮城島

 【うるま】うるま市与那城の平安座島と宮城島桃原でハーリー大会があり、小中学生や職場対抗でにぎわった。

 平安座南港のハーリーには3部門に82チームが参加。一般部門に出場した彩橋中教師チームの赤嶺直亮さん(31)は同校男子生徒チームに敗北、「相手は週1回練習して息が合っていた。レースは思っていたよりずっときつかった」と悔しがった。

 桃原漁港のハーリーには地域の企業や子ども会など24チームが参加した。

■中・西組合同V7に沸く 石垣

 【石垣】石垣漁港では第108回石垣市爬龍船競漕大会(はりゅうせんきょうそう)(主催・同実行委員会)が開かれた。豊漁祈願の御願ハーリーや船の復原力も競う転覆ハーリー、スピード勝負の上りハーリーで対戦。一般や女性、中学生など160組のレースもあり、梅雨の晴れ間が広がった漁港はこぎ手と応援団の歓声に沸いた。

 中・西組合同が総合優勝7連覇を果たすと、女性陣の祝福の太鼓が響く中、こぎ手は海に飛び込み勝利をかみしめていた。

 羽地達洋さん(25)は今年初参加。「思ったより差が付いた。勝利で得た幸運を仕事にもつなげたい」と喜んでいた。