可視光通信を使った製品開発を手がけるVLC(那覇市、新城浩一郎社長)は工場の製造ライン向けに、可視光通信でデータ送受信や検査などができる小型の「イーサネットモデム」開発に取り組んでいる。可視光通信は電波を使わず、配線を省略して機器を制御でき、電磁妨害を起こさないという特性があり、工場機器の効率化に取り組む企業のニーズが高まっている。2015年度までにモデムの生産体制を整え、量産化を目指す。

 可視光通信は赤外線と紫外線との間の領域にある目に見える光を通信手段に利用する技術で、LED照明などが使われる。省エネ、省コストで装置を取り付けることができる特長がある。

 VLCはこの通信技術を使って、電磁妨害のノイズや配線による作業動線に制約を受けやすい製品製造工場などに特化した専用通信装置の開発を進めている。

 通常はLANケーブルなど配線を張り巡らせて動かしている工場機器の機能を、可視光通信の装置に置き換えるもの。新城社長は「次世代の技術である可視光通信を使った製品の設計・開発を自社で担い、沖縄における可視光通信の産業基盤を確立したい。県内のソフトウエア開発会社と連携することで技術を応用したサービスを増やし、産業のすそ野を広げていきたい」と抱負を語った。