沖縄県出身の女優、二階堂ふみ主演の映画「私の男」(熊切和嘉監督)が14日から那覇市の桜坂劇場で上映される。養父との禁断の愛へと心が傾いていく女性を演じた二階堂は「運命的な作品」と力を込めた。1日、同劇場での先行上映会に合わせインタビューに応じた二階堂は、「よく映画を見に来た思い出のある映画館で上映できてうれしい」と来場を呼び掛けた。(村井規儀)

映画「私の男」をPRする二階堂ふみ=那覇市牧志・桜坂劇場

 二階堂が熊切監督に出会ったのは2年ほど前。会話は多くなかったが感覚的にひかれ、「監督の現場に行きたい」と強く願うようになった。原作者の桜庭一樹のファンでもあり、原作の世界観を壊さずに力強い映像でつづった熊切監督に「直感は間違いなかった」と目を輝かせる。

 物語は北海道の壮大な風景の中、10歳で孤児となった花(二階堂)と遠戚で養父の淳悟(浅野忠信)の16年間を描く。花の養父への思いを「文明が発達していく中でタブー視されたもので、禁断の愛とは断定できない」と二階堂。深い喪失と濃厚な秘密を共有する二人の高い演技力が要求されるが、「その世界を大切に表現したかった」と振り返る。

 昨年の映画「地獄でなぜ悪い」「四十九日のレシピ」から、今年も「ほとりの朔子」「渇き。」と活躍が続き波に乗る。ハイペースでの出演も、「映画は監督の他にも録音部、照明部ら多くのスタッフと共に本気で一つのものを作り出す作業、そこから起きる反応が楽しい」と意欲的だ。

 今年20歳を迎え、どのような俳優を目指すのか聞いてみた。「映画俳優であり続けたい」。シンプルながら強い答えが返ってきた。