【沖縄】沖縄市社会福祉協議会は5月31日、市社会福祉センターで高齢者疑似体験講座を開いた。加齢で身体機能が低下した高齢者に対する補助やコミュニケーションの取り方を学ぶ講座で、市内の専門学生や会社員、地域住民ら20人が特殊な装具を身に着けて目や耳、体が利かなくなった状態を体感した。

体の動きを制限する装具を着ける高齢者疑似体験講座の受講者=5月31日、沖縄市社会福祉センター

 受講者は、視界が狭く周囲が曇って見えるゴーグルや音を遮る耳あて、指先の感覚が鈍る手袋、関節の動きを制限するサポーターなどを装着。ペットボトルからコップに水を注いだり、新聞を読んだり、階段を上り下りするなど加齢による身体の変化を疑似体験した。

 医療事務の仕事を目指している専門学校生の勝連汐里さん(19)は「声が聞きづらいし、字も見えない。こんなに大変なんだ」と驚いた様子。JAおきなわ美里支店で金融業務の窓口に就く渡久地進さん(26)は「高齢者がよく椅子を使って立ち上がるのを見ていたが、理由が分かった。今度から気づいたときには補助するようにしたい」と話した。

 市社協では高齢者や障がい者、身体が不自由な子育て世帯にボランティアスタッフを派遣している。掃除や草刈りなどを手伝っているが、ボランティアの数が少ないため、新たな人材を育成しようと講座を開講した。

 21日には市社会福祉センターで認知症サポーター講座を開く予定で、受講者を募集している。問い合わせは市社協、電話098(937)3385。