【糸満】広島県の国際協力機構(JICA)の外国人研修員9人が3日、糸満中学校(柳井倉人校長)を訪れ、2年生から沖縄戦や市の歴史、文化を学ぶなど交流した。外国人研修生が日本の学校現場の様子を視察するプログラムの一環で、慰霊の日を前に平和学習が盛んに行われる沖縄が研修地に選ばれ、同校での交流は2年目。総合学習の時間を利用した。

生徒らの説明を聞きながら沖縄戦の映像に見入る研修生ら=3日、糸満小学校

 米軍が撮影した沖縄戦当時の映像を通して、生徒が1945年3月米軍の上陸から空襲、終戦までの経緯を説明。兵士約11万人中、10万人が亡くなった地上戦の激しさを説明した。

 市の伝統行事の糸満ハーレーが、毎年地域の人々の協力で盛大に開かれている様子も紹介した。

 2年3組と交流したギニア出身のケイタ・アハメッド・セコールさん(36)は「沖縄戦について、本で読んだことがあったが、地元の生徒から話が聞けてうれしい」と喜ぶ。ギニアでは政府の人権分野を担当しており、「ギニアでは過去に内戦が多く起こった時期がある。平和な社会を築くために今回学んだ内容を生かしたい」と話した。

 説明した金城瑠佳さん(13)は「平和な社会だからこそ、糸満でハーレーを開くことができるということを伝えたかった」と感想。金城りんかさん(14)は「外国人との交流はめったにないので緊張した。いい経験だった」と喜んでいた。