那覇市議会与党会派の自由民主党新風会(金城徹会長、11人)は3日の議員総会で、11月予定の知事選に向け、翁長雄志那覇市長(63)に出馬要請することを全会一致で決めた。5日に要請書を手渡す。9月をめどに受諾する可能性が高い。金城会長は「市政の課題を一つ一つ克服した行政的な実績と、これまでの政治的な実績を考慮して要請することに決めた」と述べた。革新政党などからも待望論が強まる中、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する保守層が具体的に動くのは初めて。

翁長雄志那覇市長

 翁長氏への出馬要請の理由について、金城氏は「(翁長氏は)保守革新の対立軸を超え、保守本流の政治家でありながら、これ以上の米軍基地の受け入れは駄目だと言うことを明確に打ち出してきた」とし、建白書の運動の中でオール沖縄をつくり出したことを「政治的実績」と高く評価。「日米両政府が辺野古の埋め立てを進める中で、それを覆すリーダーは翁長市長以外にいない」と強調した。

 また「5日の要請で、すぐに市長から回答をもらうことは考えていない。出馬の場合は、市長候補のことも考えなければいけない。翁長市長自身もスケジュールを考えながら判断するのではないか」と述べた。

 市議団の動きを受け自民党県連は3日、緊急役員会を開催。県連として知事選の対応が固まらない中で、事前調整のない要請は県連方針に反するとして市議それぞれに要請しないよう文書で求めることを決めた。

「まだ何も」翁長氏

 【東京】翁長雄志那覇市長は3日、市議会の自由民主党新風会が11月予定の知事選への出馬要請を決めたことについて「朝から上京して詳細を知らないので、まだ何も言いようがない」と述べるにとどめた。出張先の都内で記者団の取材に答えた。