月齢12カ月以上の食肉用ヤギの特定危険部位について、厚生労働省が大腸や小腸の一部を解禁する方針を決めたことが3日、分かった。牛海綿状脳症(BSE)対策で2002年から廃棄が義務付けられている。全頭検査も廃止する方針。食品安全委員会にリスク評価を諮問、答申を受けた上で決定する。

常連客でにぎわうヤギ料理店=3日午後、那覇市安里

 厚労省は見直し時期は未定としている。ヒージャー料理好きの愛好家からは「内蔵が入ることで濃厚になり、ヤギ汁が100倍おいしくなる」と解禁を心待ちにする声が上がっている。

 厚労省の方針が決まったのは5月16日。特定危険部位には大腸や小腸のすべてが含まれていたが、見直し方針では大腸と小腸(回腸は除く)が解禁される。

 厚労省は、BSE対策の飼料規制が有効に機能していることや、05年10月から13年3月までに、と畜場の検査結果で陽性がでなかったことなどを理由に挙げている。担当者は「世界的にBSEのリスクが減ってきた」と話している。

 県生活衛生課によると、県内では13年度、県内6カ所の、と畜場で計2465頭処理し、特定危険部位は除去・焼却している。解禁されるとヤギ店などに流通される。

 3日夜、那覇市の山羊料理「美咲」に訪れていた弁護士の平良賴夫さん(72)は「大腸や小腸が入ったワタビービーでないと、ヤギ汁はおいしくない。昔、お祝いの席でつぶした味が懐かしい。一日千秋の思いで解禁を待ちたい」と話した。