米海軍のMH60多用途・補給支援ヘリコプターの搭乗員が3日午後9時半ごろ、嘉手納基地からキャンプ・シュワブまでの上空で懐中電灯1個を落下させた可能性のあることが分かった。被害は確認されていないという。米軍航空機による部品などの落下事故は今年に入って5件目。周辺自治体から抗議の声が広がっている。

 在沖米海軍から4日午前11時すぎに通報を受けた沖縄防衛局によると、MH60は嘉手納基地とシュワブの着陸帯を往復する訓練を実施していた。

 訓練後に搭乗員が携帯していたはずの懐中電灯がなくなっているのに気付いた。嘉手納基地やシュワブ内の地上での作業中にフライトスーツから落ちた可能性もあるといい、海軍が詳しい状況を調べている。

 防衛局は県や沖縄市、嘉手納町、北谷町、名護市、宜野座村、金武町などへ情報を伝えた。

 県の親川達男基地防災統括監は防衛局に原因究明と公表、実効性のある再発防止と今後の安全管理の徹底を米軍へ働き掛けるよう、強く要請した。

■住民「いつか大惨事」

 【中北部】米軍機からの相次ぐ落下事故に、周辺住民からは不安と怒りの声が上がった。

 嘉手納町南自治会の仲村一会長は「住民をばかにしているのか」と語気を強めた。「防衛局は抗議のたびに米軍に要請しているというが、改善が見られない」と訴えた。

 北谷町砂辺区の伊禮嶺生自治会長は「人身に当たったら大惨事になる」と憤った。F15の訓練が激化し、オスプレイも頻繁に飛来している。「いつか大きな事故になるのでは」と不安がった。昨年8月にHH60救難ヘリが墜落した現場に近い、宜野座村宜野座区の大城武区長は「落下の話はまだ聞いていない。2日も午後10時ごろまで集落近くでもヘリが飛んでいた。提供区域外で事故が起きたら大変なことになる」と心配した。