幼児がいる母親たちが憲法を学ぶ「憲法カフェ」が5日、那覇市内の飲食店であった。昼食を取りながらテーブルを囲んだ母親らを前に、林千賀子弁護士が憲法の意義や解釈変更による集団的自衛権行使が取り沙汰される現状を解説した。新日本婦人の会県本部が企画した。

子育て世代の母親に分かりやすく憲法を手ほどきする林千賀子弁護士(右端)=5日、那覇市・ナハチョップカフェ

 林弁護士は「憲法は動かない北極星のようなもの。個人の尊厳を守るためにある」と指摘。憲法99条が尊重義務を公務員などに課し、国民を明記していない点について「国民は政府に守らせる立場なので含まれていない」とし、安倍政権が目指す解釈改憲は「国民の理解なしにあり得ない」と批判した。

 さらに「安倍政権は真剣に国を変えようとしている。それに対し、私たちは真剣に今の憲法を守ることを考えているのか」と問題提起。憲法12条の「国民の不断の努力で自由や権利を保持しないといけない」という記述を挙げ「国民が問われている」と訴えた。

 権力者が恣意しい的にルールを作り、国民が不利益を受けた事例は歴史上いくつもあったと指摘。「権力者の勝手を許さないのが憲法だ」と立憲主義を説明した。

 幼児を抱えながら耳を傾けた母親らは「分かりやすかった」と感想を述べつつ、「子供が戦争に取られないか不安になる」「政府の強硬姿勢に何ができるのか」と口々に語った。