救急隊員が病院に昼間常駐し、時には救急車に医師を乗せて、現場へ駆けつけるシステム「消防派遣型救急ワークステーション」の運用が、うるま市で2年目に入った

▼救急救命士だけでは処置が難しい患者に現場で医師が対処したり、症状に適した搬送先をその場で決めたことなどで患者に後遺症が残らなかった例もある

▼救命の現場は一刻を争う。市消防と県立中部病院が連携した取り組みが結果を出している。救急救命士の技術向上にも一役買っているという

▼与勝半島の平敷屋港からフェリーで約30分の津堅島では、5人の女性消防団員が誕生し、急患搬送も担う。農業や介護職の傍ら、ボランティアで急な呼び出しに応え救急車を運転し、ヘリ発着場の学校の校庭や港まで運ぶ。一日2度の出動や夜間大雨の中での搬送もあった

▼島内には高齢者が多く、病状が急変し救急搬送になる場合がある。団員が本職の介護で常に接しているからこそ変化を感じ取り、患者の受診・搬送につなげたこともあるという

▼人を助けたい、命を救いたい。その思いで仕事に向かう姿に、背筋が伸びる。津堅では「びてぃー(自分たちの)しまの命は自分たちで守る」という頼もしい言葉も聞いた。その心意気を社会全体で支えられるよう、命を守る取り組みが充実することを願いたい。(安里真己)