翁長雄志那覇市長(63)が11月予定の沖縄県知事選について、複数の関係者に「もし出るなら公明党の協力が必要だ」などと伝え、出馬に前向きな姿勢を示していることが5日、明らかになった。翁長氏は同日、那覇市議会与党会派の自由民主党新風会(金城徹会長)から出馬要請を受け、その後の取材に「最大与党会派の要請はいろんな意味で考えることはあるかと思う」と述べ、現時点では受諾に含みを持たせた。関係者によると9月をめどに出馬に向けた環境整備が整い次第、受諾する方針だ。

翁長雄志那覇市長(右)に出馬要請書を手渡す那覇市議会自由民主党新風会の金城徹会長=5日、那覇市役所

 翁長氏周辺は、知事選出馬に向け、保革にとらわれない「オール沖縄」の枠組みづくりを模索。出馬に際しては、県政与党の一角を占める公明党の協力が不可欠とみて、水面下で支援取り付けを進めている。

 5日、市役所であった市議団の要請で金城会長は、

米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する姿勢や、那覇市長としての行政手腕を評価した上で「総合的観点から、県民の心を結集し、県民の負託に十分応え得る最適任の候補者として出馬を要請する」と訴えた。

 翁長氏は「沖縄の基地問題は解決していない。那覇市長としてあらためて枠組みづくりに全力を尽くさないといけない。風格ある那覇市をつくるために、沖縄県に寄与できるように一緒になって力を尽くしたい」と述べたものの、要請に対する明確な回答は避けた。

 要請後の記者団の取材に対し翁長氏は、回答について「(今は)何も考えていない。迷惑にならない程度(の時期)に回答したい」と述べた。その上で「市民やいろんな角度から『出た方がいい』『出ない方がいい』などの声が日常的にある。白紙の状態が劇的に今日変わるということはないが、気持ちは大変うれしく受け止めている」と話した。