【宜野座】村教育委員会(志良堂芳男教育長)が村指定無形民俗文化財「宜野座の八月あしび」の調査報告書をまとめ、刊行した。国の無形民俗文化財の指定を目指して2010~13年度に実施した調査で、6日から村立博物館で調査報告と国指定に向けた企画展が始まっている。入場無料。7月6日まで。

企画展への来場を呼び掛けた石川耕学芸員(前列左)=6日、宜野座村・宜野座村立博物館

 「宜野座の八月あしび」は宜野座区で2年に1度開かれる五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する豊年祭。演目のうち、「宜野座の京太郎(ちょんだらー)」は1985年に県の無形民俗文化財に指定されている。

 開催を予定する年の旧暦7月20日ごろ、区の青年らで組織する総会「二才団ズリー」で開催を協議し、決まれば本番のソーニチ(正日)に向け、稽古や舞台設置、演目の地謡や着付けなど全てを区民だけで作り上げていく。

 石川耕学芸員は、宜野座の八月あしびの魅力について「神事と芸能がバランスよく残っており、全てが住民の手作りなこと」と強調。報告書では八月あしびの沿革や、演目の歌詞や訳、道具などを詳しく紹介している。

 企画展では、八月あしびの資料や写真が50点以上展示され、京太郎に登場する「京太郎」「太鼓打ち」「馬舞者」の等身大人形や、演目のビデオなどを見ることができる。

 市教委は今後も、八月あしびの国の無形民俗文化財の指定に向けて、周知活動や記録調査などに取り組んでいく。 博物館の開館は午前9時~午後5時(正午~午後1時閉館)。月曜日は休館。問い合わせは同館、電話098(968)4378。