【南城】南風原町立翔南小の6年生69人が4日、南城市の糸数アブチラガマで沖縄戦と平和の大切さを学んだ。ガマは沖縄戦時、旧日本軍の陣地や病院として利用され600人を超える負傷兵をひめゆり学徒隊が看護した。子どもたちは懐中電灯を消した暗いガマで、置き去りにされた負傷兵や住民らの気持ちを追体験した。

平和学習で糸数アブチラガマについて学ぶ南風原町立翔南小の6年生ら=4日、南城市玉城糸数

 6年生は昨年度、南風原陸軍病院壕で学んだ。ことしは旧日本軍が病院壕から移動したアブチラガマを訪ね、沖縄戦についてより理解しようと取り組んだ。

 専属ガイドの当山聖子さん(49)が、全長270メートルのガマに最も多い時で1千人が出入りし、体の置き場もないほどだったと説明。旧日本軍の南部撤退命令後は、住民と兵士が入り交じる状態になり、食料を求めてガマの入り口に来た住民がスパイ視されて殺害されたことなどを説明した。

 6年2組の謝花美琴さんは「いまの生活が幸せだなと感じた。いじめとかもなくしたら、世界が平和になると思う」と語った。

 担任の西竜(たつ)王(お)教諭(30)は「歴史を学んで過ちを繰り返さないこと。今後の調べ学習を通して、平和とは何かを考えるきっかけにしてほしい」と話した。