レスリングの沼尻直杯第40回全国中学生大会は7、8の両日、茨城県立スポーツセンターで行われ、男子110キロ級決勝で仲里優力(宜野湾)が武藤翔吾(千葉・野田市立第一)にポイント勝ちし、初の頂点に立った。県勢の優勝は、2009年に与那覇竜太(仲西中-浦添工業-専修大)が85キロ級を制して以来、2人目の快挙。

男子110キロ級で優勝した宜野湾の仲里優力=茨城県立スポーツセンター(提供)

 仲里は日本選抜メンバーとして韓国の釜山で行われる日韓交流戦(8月)に出場する。

■折れぬ心 最重量級に新星

 残り10秒で逆転した仲里優力(ゆうり)=宜野湾中3年=が、男子110キロ級で初の頂点に立った。関東の強豪を次々に破っての優勝に「最後まで諦めなくて良かった」と声を弾ませた。

 初戦を1分足らずでフォール勝ちし、準決勝では関東王者の鈴木翔真(茨城・土浦第六)の猛攻をしのいで決勝に進んだ。

 初の頂点を懸けた大一番を前に「準決勝では、セコンドの声が聞こえないくらい焦っていた」と反省。

 「指示を聞いて戦う」と意識して臨んだが、前年の85キロ級王者・武藤翔吾(千葉・野田市立第一)の素早い動きに対応しきれず、先制を許す苦しい展開が続いた。

 4-6とリードをされた第2ピリオド。逃げ切りを図る相手に対し、積極的に前に出た。

 1点を奪って差を縮め、残り時間は10秒。相手が不用意にタックルにきたところを回り込んで、逆転の2点を奪って、勝利を呼び込んだ。

 「(セコンドについた)屋比久保先生の大声のおかげ」と、5歳から指導を受ける「師匠」に感謝した14歳。沖縄の最重量級を背負う期待の星の誕生だ。