「地元が大好きなんだなあ」と、取材相手から感じることがよくある。エイサーやハーリー、ムラアシビなどの伝統行事への取り組みやしまくとぅばへのこだわり、語る言葉のはしばしから愛着が伝わることもある

▼先日、読谷村をイメージする料理レシピを村民から募集したコンテストがあった。紅芋や豚肉、トーマーミ(そら豆)、ミジュンといった特産の食材や工芸品の読谷山花織、村の特色を調べ考えて、どう表現するか知恵を絞っていた

▼「料理が好き」に負けず劣らず「読谷が好き」という思いがにじむ。仕上げられた作品は、いずれも優劣付けがたいものばかり。終了後「これで、ますます読谷にどっぷりです」と話す参加者もいた

▼コンテストをきっかけに身の回りをあらためて見つめ、より地元の良さにはまったようだ。知ることが、愛着を深める大きな歩みだと実感した

▼慰霊の日の23日を前に、各地で戦没者を追悼し戦争を学ぶ行事が続いている。過去の延長が今だからこそ、現在を理解するためにも歴史を正しく知ることが大切だろう

▼自分の住む場所を大切に思うように、遠く離れた海の向こうであっても他者の住む場所やその古里も大事にする-。過ちを繰り返さず、より良い関係を築くためにも地元への愛着が、そんなふうに広がればと思う。(安里真己)