【南城】南城市津波古自治会(瀬底正人区長)が県内各地の字誌を集めている。2012年に区が作成した字誌との交換を呼び掛け、9日時点で105冊を収集した。字誌交換で関係資料のやり取りも生まれた。瀬底区長は「字誌は郷土史の一級資料。可能な限り集めて一般に公開したい」と話している。(天久仁)

瀬底正人津波古区長と同区が収集した各地の字誌=5日、南城市津波古区公民館

 津波古区は字誌1500部を作成。住民や学校図書館などに配布した後も在庫が残ったため、活用方法を検討。各地域の字誌と交換することを決めた。

 瀬底区長が図書館で調べたところ、県内約220地域が字誌を発行していることを確認。12年10月ごろから直接自治体と交渉し、交換を申し入れると、ほとんどが快諾。情報交換を続けるうちに、字誌を刊行する予定の自治体から編集方法について質問や相談を受けることもたびたびあり交流も生まれた。

 字誌を作成中だった国頭村安田区には、同区の輸送船「安田丸」が1960年代に津波古区の馬天港で台風に遭った際の写真を提供するなど編集作業に協力する交流の成果もある。

 瀬底区長は「思わぬところで地域同士のつながりがあった。字誌から各地域の暮らしが見えることがある。交換を通して今後も地域間交流をしていきたい」と呼び掛けている。

 問い合わせは津波古区公民館、電話098(947)6510。