【那覇】那覇市内で唯一残っていた泉崎のユーフルヤー(銭湯)「日の出湯」が5月14日で、店を閉じた。2代目店主の高良ツヤ子さん(83)は「地元の常連さんだけでなく、遠いところから足を運んでくれる人もいた。お客さんとゆんたくすることが楽しかった。みんなに『ありがとう』と伝えたい」と話した。

老朽化を理由に閉店した「日の出湯」=12日、那覇市泉崎

 県内で最盛期の60年代には300軒以上あったというユーフルヤー。那覇市保健所によると、那覇に残っていたのは日の出湯だけだった。

 高良さんによると、営業してから約60年。店舗のコンクリートの床板が剥がれるなどの老朽化が進み、安全性が保てないため閉店したという。

 高良さんは「沖縄の人はシャワーで済ませる人も多い中、ずっとここに通ってくれた人もいる。閉店を知らずに観光客から電話の問い合わせもある。いろんな人とゆんたくすることが楽しくて店を続けていたが、店も老朽化しているから…」と残念そうに話した。

 現在、店舗入り口のシャッターは下り、張り紙には「長い間、お客さまに支えられて今日まで営業できたことに感謝します」との言葉がつづられていた。