【石垣】伝統料理イラブー汁に使われるエラブウミヘビの薫製作りが、石垣市新川の金城正昭さん(81)の作業場で始まっている。5月末から約3週間、窯の火は燃え続け、ウミヘビを真っ黒に薫製する。

薫製前にイラブーをつるす準備をする金城さん(左)と妻の松さん=石垣市新川

 金城さんは早朝から42キロのウミヘビを大鍋でゆで、うろこを取った後、1匹ずつ棒状に固定し、薫製用の窯につるした。

 期間中は漁師からウミヘビが入るたびに釜へ追加。午前4時に始まる作業や火の番で睡眠時間を削る日々が続く。

 今季は500キロを薫製する予定。以前は精力がつくと好まれていたイラブー汁だが、近年は食べる人も減っている。

 金城さんは「作るのは注文があった分だけ。作業もきついですから」と酷暑の作業現場で汗をぬぐった。(奥沢秀一通信員)