2014年度沖縄タイムス伝統芸能選考会の三線・優秀賞に、視覚障がい者の村松あすかさん(24)=那覇市=が入賞した。「点字の工工四をつくり課題曲に臨んだ。師匠と二人三脚で稽古した成果がだせてうれしい」と声を弾ませる。

「次は最高賞に挑戦したい」と合格を喜ぶ村松あすかさん(右)と師匠の松山武夫さん=13日、沖縄タイムス社

 生まれつき視力が弱かった村松さん。12年の新人賞受験では紙に大きく工工四を書き写して稽古したという。その後、視力を失ってからも三線はやめずに、点字の工工四を1小節づつ指でなぞっては三線を弾き、またなぞるを繰り返した。慣れない点字に時間がかかったが、「三線の音色が好きなので、手放すなんて考えられない」ときっぱり。時間さえあれば絶えず三線を手にする生活を楽しんでいて、「将来は地謡に挑戦したい」と抱負を語った。

 「あすかは最初の弟子。審査会場で思わず泣いてしまった」と琉球古典音楽野村流保存会師範の松山武夫さん68は弟子の合格を喜ぶ。「持ち前の前向きさでハンディを乗り越えていく」と太鼓判を押した。