ブラジル南西部の都市カンポグランデで、沖縄そばが無形文化遺産に登録され、ローカルフードとして根付いている。4月14日の本紙1面で紹介された、そばを模した巨大なモニュメントには面食らった

 ▼笠戸丸で海を渡った最初の移民から100年余り。ブラジルには約160万人の日系人が暮らす。そのうち1割が県系人で、1世たちが古里をしのんで作ったそばが、すごい人気となっている

 ▼海を渡った食文化があれば、移民の子弟たちが土台づくりに貢献したスポーツ文化がある。移民史の中で心にとどめておきたいのが、70年代、日本のサッカー界に新しい風を吹き込んだ日系ブラジル人の選手たち

 ▼初の外国人選手として注目を集めたネルソン吉村さんは、釜本邦茂さんとのコンビで活躍。「日系人のペレ」と呼ばれたセルジオ越後さんは、引退後、子どもたちの指導に力を注いだ

 ▼「物心ついた時には、固く丸めた新聞紙のボールをはだしで蹴っていた」という県系の与那城ジョージさんは、読売クラブの中心選手となり、後にFC琉球の監督も務めた

 ▼カンポグランデの沖縄そばは、豚肉の代わりに牛肉を乗せるなど独自の進化を遂げる。ブラジルの影響を受けた日本サッカーはワールドカップでどんな成長を見せてくれるのか。いよいよ、きょう午前10時キックオフ。(森田美奈子)