心身の成長に欠かせない遊びが制限されがちな、病児の現状や課題について話し合う、第1回「病児の遊びとおもちゃケア」沖縄フォーラム(同実行委員会主催)が15日、南風原町の沖縄小児保健センターであった。病院関係者ら約90人がパネルディスカッションを通して、病棟保育士の重要性や、医師や看護師、ボランティアなどとの連携を強めていく必要があるとの方向性を確認した。

展示されたおもちゃを手に取る参加者=南風原町・沖縄小児保健センター

 琉球大医学部付属病院の吉田朝秀小児科医局長は、琉大病院やこども医療センターなど県内の大病院にはそれぞれ年間延べ1万2千~1万5千人の小児が入院していると報告。病棟保育士は県内に12人いて数は比較的確保されているが、代わりがいないなど待遇面で課題があると訴えた。

 一方、看護師の勤務経験がある名桜大副学長の金城やす子人間健康学部教授は「看護師の中には(院内)保育士に看護師の仕事を取られたと思う人もいる」と明かし、保育士やボランティアを受け入れる医師や看護師の理解も不可欠と指摘。その上で「子ども(患者)15人に1人の保育士を配置すべきだ」との考えを示した。

 このほか、東京西徳洲会病院の二瓶健次小児センター顧問はおもちゃについて「テクノロジーを悪だと思わないで」と必要に応じたIT技術の活用を提起。フォーラム終盤では、東京おもちゃ美術館の多田千尋館長が「おもちゃで遊ばせようと力むだけでなく、時には子どもたちに寄り添ってあげるだけでもいい」などと呼び掛けた。