【読谷】喜名小学校の6年生88人が15日、同小体育館で創作平和移民劇「viva ウチナーンチュ」を上演した。沖縄戦で家や家財を失い生活が困窮した県民へ、海外にいる県系人が物資や金銭を送って支援した歴史を紹介する内容で今回が初上演。海を越えて県系人と県民がユイマールの心で結ばれた当時の状況を伝えた。

海外に移民した県系人と県民とのつながりを伝える演劇で「heiwaの鐘」を合唱する児童=15日、読谷村・喜名小学校

 6年3組担任の古謝敦子教諭が、県の派遣教師としてボリビアで勤めた経験などを基に、移民した県系人が沖縄に対して抱く思いを知ってほしいと台本を書き下ろした。

 劇は、食糧難の県民のためハワイから豚が贈られたことや、ブラジル移民からの送金が琉球大学の設立費用や崇元寺石門の修復費に充てられたことを盛り込んだ。セリフの一部にしまくとぅばを使い、三線の演奏も入れるなど沖縄の文化や芸能にも触れるよう工夫した。

 ハワイ在住の県系人役で海を渡って豚を届けた櫛下町(くしげまち)柊翔(しゅうと)君(11)は「海外にいる出身者が母県を思って物資を送ってくれたことを知ってすごいと感じた」と歴史上の偉業に感激。同じハワイの県系人役の山川愛理さん(11)は「豚小屋とトイレがつながっているのを知って驚いた。知っているようで知らないことがいっぱいあった」と沖縄の風俗についても学習した。

 沖縄で物資を待つ県民の役を演じた三宅琉二君(11)は「昔の暮らしを知ると、今はどこにでも食べ物があってぜいたくだと感じる」とそれぞれ思いを新たにしていた。