環境保全型農業を実践する生産農家を認証する国の「エコファーマー」制度について、県農林水産部は17日、多良間村のサトウキビ生産農家全252人(戸)を認定した、と発表した。化学肥料(化学合成農薬)を3割減らすことなどが取得要件のため、同村は「黒糖エコ生産推進協議会」を発足し、行政やJAなどと共に協力しながら3年かけて道筋を付けた。「島」単位の認定は同村が初めて。製糖後は「エコ黒糖」として需要拡大が見込めることから一層の生産拡大と農家所得の向上に期待が懸かる。

県の山城毅農林水産部長(左から6人目)からエコファーマーの認定を受けた多良間村のサトウキビ農家や行政の関係者ら=17日、県庁

 同日、県庁で認定証交付式があり、山城毅農林水産部長が生産者を代表し、さとうきび生産組合の本村健次組合長に交付した。順次、地元の県農業改良普及員を通して個別に交付する。

 同村は県の2007年度水質・ダイオキシン類測定調査で国の基準値超えが発覚。サトウキビ栽培に使う化学肥料(農薬)が水に溶け生活用水である地下水に入ったことが原因と考えられたため、認定取得を目指すことになった。 11年に関係機関でつくる協議会を発足。2年間に及ぶ農家説明会や肥料3割減を試した実証展示圃を示すなど生産農家の理解を得ながら取り組みを進め、最終的に全生産農家252人から栽培計画書の申請にこぎ着けた。

 交付式に同席した伊良皆光夫多良間村長は「環境にやさしい農業から生まれる安心・安全な多良間産黒糖を全国、世界にPRしていく。今回の認定が島の観光に結び付くとなおありがたい」と話した。