「みんなの身近な場所にこの塔があることを忘れないで」。那覇市立天妃小学校6年生の76人が19日、那覇市若狭の対馬丸記念館裏にある小桜の塔を訪れ、周辺を清掃し、参拝した。降りしきる雨の中、生徒たちは平和への決意を語り、祈りをささげた。

雨の中、「いのちの歌」を合唱する天妃小の児童たち=19日、那覇市若狭・小桜の塔

 同小では約15年前から毎年、平和学習の一環として、慰霊の日が近くなるこの時期に対馬丸の犠牲者が祭られた小桜の塔を訪れている。塔内の枯れ葉やごみを拾い、犠牲者の名前が記された刻名碑の汚れをタオルできれいに拭き取った。

 清掃を終えると、塔の前で「いのちの歌」を合唱。休み時間や放課後を利用して折った千羽鶴を奉納し、1分間黙とうした。その後、代表の児童4人が作文を読み上げた。

 川満実夢さん(11)は「二度と戦争が起こらないで、平和であることを願う」、徳村呼夏さん(11)は「生きていることに感謝し、今を大切にして生きていきたい」、野底紗衣さん(11)は「この塔の前で、二度と戦争が起こらないことを祈ります」、悦田侑希さん(11)は「平和な地球にするために、困っている人の役に立ちたい」とそれぞれの思いを語った。

 千羽鶴を受け取った対馬丸記念会の外間邦子常任理事(75)は「今を生きる子どもたちの平和への願いが何よりの供養になる」と感謝した。