【西原】久米島出身のバスガイドで小中学校の平和学習も手がける崎原真弓さん(50)が14日、「命どぅ宝」と題して西原町立図書館で講演し、沖縄の歴史を振り返る「おばあ一人芝居」で観客約100人の涙を誘った。

一人芝居を演じる崎原真弓さん=14日、西原町立図書館

 崎原さんは「今日は動かない観光バス。ご自分で揺れながらお楽しみ下さい」とあいさつ。タクシー運転手のタクシ「タダノリ」さんなど沖縄の名字にちなんだ笑い話を紹介したり、手話を交えて「花」を歌ったりして雰囲気をほぐし、約50分間の一人芝居を演じた。

 祖神アマミキヨによる沖縄の創世神話から三山時代、琉球王朝時代、琉球処分から現代まで、空手演武も交えてテンポよく説明。沖縄戦は薩摩侵攻以来の危機と位置づけ、本土の捨て石になったことや学童疎開船「対馬丸」、「集団自決」(強制集団死)にも触れた。

 芝居の中で崎原さんは、逃げ込んだ南部のガマで「子どもを泣かすな」と日本兵に脅されるうち、乳飲み子を窒息死させてしまうシーンを熱演。「この子は何のために生まれてきたのかね…戦争さえなければ。戦争が人の心を壊してしまう」のせりふに、観客は涙をぬぐって聴き入った。