米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイから17日夜、スタティックウィックと呼ばれる棒状の部品がなくなっていたことが、20日分かった。訓練飛行中に、沖縄本島周辺の海上で落下した可能性が高いという。被害は確認されていない。

 米海兵隊報道部によると、機体に蓄積した静電気を放出する機能を持つ長さ15・2センチの部品。機体の外側に取り付けられていた。オスプレイは17日午後5時から午後11時までの間、訓練を実施。米軍によると、普天間飛行場を離陸後、海上を飛行したという。

 米海兵隊は沖縄タイムスの取材に、「オスプレイは日米で認められた飛行ルートで通常訓練を実施。薄い金属製のペンサイズの小さな部品が落ちた。それ以外の部品の紛失はない」と回答。詳しい落下場所や原因、落下を覚知した端緒などを明らかにしていない。

 県基地対策課の運天修課長は防衛局と米海兵隊に口頭で「航空機からの落下事故は人命に関わる。オスプレイへの県民の不安は払しょくされていないほか、米軍航空機の部品落下は今年に入って相次いでいる」と抗議。事故原因と落下場所の説明、再発防止に向けた対策と安全管理の徹底、早期通報を求めた。

 事故から2日後の19日、米大使館から外務省、防衛省を経て、沖縄防衛局に通報があった。防衛局は県、宜野湾市、伊江村に情報を提供した。

 昨年2月にもオスプレイから水筒が落下する事故が起きている。

 米軍航空機からの部品などの落下は1972年5月の復帰以降、昨年までに46件。今年はすでに、3月にF15戦闘機の風防ガラス、4月にHH60救難ヘリの通風孔カバー、5月にF15のエンジン部品、HH60のアンテナカバーに次いで5件目となる。

 オスプレイの部品落下事故について仲井真弘多知事は20日、「安全管理をしっかりやってくれというしかない。もう少し徹底してもらいたい」と述べた。