あと0・05秒だった。M40の400メートルリレーで世界新記録を出そうと、世界マスターズ2位の譜久里武をはじめ、同3位でタレントの武井壮ら短距離スペシャリストが日本中から集まった「アースリート」は、42秒25で世界記録に届かなかった。

M40の400メートルリレーで世界記録更新を逃し、ため息をつくアースリートの(左から)石黒文康、渡辺潤一、武井壮、譜久里武=浦添市運動公園陸上競技場(當山学撮影)

 2走の譜久里は「今季で一番良い走りができた」という快走で、向かい風のバックストレートでぐんぐん伸ばした。各選手が確実にバトンを渡し、アンカー武井がゴール。大観衆とともにやきもきする4人の精鋭たちは、掲示板に結果が出ると、がっくりと肩を落とした。

 「あー、ちくしょう。惜しい」と寝そべって叫ぶ武井。それでもアジア記録を2秒近く更新する好タイムに、「チャレンジの一歩目で世界記録に迫れたのは自信になる。今回はバトンでミスしないようにしたけど、もう少し攻めればいける。今年中にもう一回、同じメンバーで新記録を出す」と決意を固めた。

 個人種目出場を見合わせてリレーだけに集中した譜久里は、「お客さんも喜んでくれた。世の中の40代に元気を与えるためにも、これからも挑戦していきたい」とさらなる進化を目指す。(當山学)