【国頭】国頭村が世界自然遺産登録に向け、やんばるの森に生息する希少動物を基にしたキャラクターを作り、「やんばるサプライズ」と銘打った運動に乗り出す。本年度中にキャラクターを誕生させ、関連グッズの開発やキャラバン隊の活動などを通して、自然遺産登録に向けた雰囲気づくりや国頭村の知名度向上を目指す。

今後の取り組みについて話し合う委員ら=13日、国頭村役場

 13日、村役場で村ブランディング推進戦略事業の第1回事業推進委員会が開かれ、行政や観光など各分野の委員がキャラクター構築や、やんばるサプライズの演出について話し合った。

 キャラクターの候補にヤンバルクイナやケナガネズミなどの希少動物が挙がっており、同委員会で決めたコンセプトに基づきデザイナーに製作を依頼する。キャラクターを商標登録し、20種ほどの関連グッズも開発する予定。

 グッズの商品開発や売り上げで経済効果が期待できるため、将来的には起業家向けの研修を通して村民が新規事業に参入できる環境を整える。

 キャラクターが県内外のイベントや施設に出向くキャラバン隊も組織し、道路横断中の希少動物が車にはねられるロードキル防止キャンペーンを展開するほか、自然環境保全や資源活用のガイドラインを構築する方針だ。

 委員会に先立ち、熊本県のキャラクター「くまモン」ブームの仕掛け人で同委員会委員の佐伯和典さんの公開講座「くまモン成功の秘訣(ひけつ)とは?」が村役場で開かれた。

 元熊本県職員の佐伯さんは「行政は広くあまねく平等にが原則で一つを引き上げる一点突破は苦手だが、お金も物も時間もない中で一点突破の意味が大きい」とくまモンの戦略が奏功した背景を説明。「前例踏襲や一般的なやり方では何も生まれない。地元のサプライズを見つけるにはよその人の意見もたくさん聞くこと」とアドバイスした。