沖縄全戦没者追悼式への出席のため来県した安倍晋三首相は23日、式典後に那覇市内のホテルで仲井真弘多知事と会談した。首相は米軍普天間飛行場の負担軽減策として、普天間所属のKC130空中給油機の岩国飛行場への移転を7月から開始することと、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの県外への訓練移転を拡大する方針を知事に伝えた。24日に首相官邸で開く「普天間飛行場負担軽減推進会議」で詳細を説明する見通しだ。

安倍晋三首相

 一方、知事は首相に鉄軌道導入の実現や、すでに政府に要請しているCIQ(税関、出入国管理、検疫)の強化などを要請した。知事によると、首相から明確な回答はなかったという。

 式典後、記者団に普天間飛行場の5年以内の運用停止を実現する道筋を聞かれ「地域の方々の意見をうかがいながら、見える形で結果を出したい」と話した。

 普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けたボーリング調査を実施する見通しには「しっかりと地元の方々、県民の皆さまに説明していきたい」と述べるにとどめた。首相は知事との会談後、那覇空港の第2滑走路建設予定地と新貨物ターミナルを視察し、帰任した。