「慰霊祭のたび、亡き友の姿が思い出され…、残念でなりません」。那覇市松山の大典寺で23日に開かれた積徳高等女学校慰霊祭で、「ふじ同窓会」の新垣道子会長(89)は涙声で言葉を紡いだ。一時は今年限りと決めた式典だったが、存続へ思いが揺れる。来年以降も協力を得て「できる限り」開催の方向で模索している。

積徳高等女学校の慰霊祭で、追悼の言葉を述べる新垣道子会長=23日、那覇市松山・大典寺

 23日の慰霊祭は、遺族や同窓生ら約70人が出席。会員は約200人だが、ここ数年の参加者は50人ほどという。最高齢の同窓生は93歳、最年少でも88歳になる。役員の体力は「限界」で、数年前から自由参拝を検討してきた。

 「式典は今年限り」と役員会で決めた後、遺族や同窓生の多くが存続を望んだ。

 その子どもや孫から「(開催を)支えたい」という声が上がっている。

 新垣会長の三女裕子さん(62)は「戦争の悲惨さ、母たちの思いを次世代へ伝えるためにも支え、受け継ぎたい」。

 新垣会長は「どういう形にできるか、相談しながらやっていきたい」と話した。與儀尚子副会長は「最後にできない。最後という言葉を使いたくない。私たちが生きている限りはやるべきだと思うし、それが務めですから」とほほ笑んだ。