【渡嘉敷】渡嘉敷島の南端にある渡嘉敷村阿波連の海水路「ウンヌシル」で24日午前8時半ごろ、アザラシが目撃された。地元の漁師らは「長年漁師をしているが沖縄で見たという話は聞いたことがない」と、思いがけぬ珍客に目を丸くしている。

水面から顔を出して泳ぐアザラシ=24日午後0時50分ごろ、渡嘉敷村阿波連

渡嘉敷島に現れたアザラシ(渡嘉敷村役場提供の動画より)

岩場で一休みするアザラシ

水面から顔を出して泳ぐアザラシ=24日午後0時50分ごろ、渡嘉敷村阿波連 渡嘉敷島に現れたアザラシ(渡嘉敷村役場提供の動画より) 岩場で一休みするアザラシ

 漁師の玉城一博さん(35)が同日、スク(アイゴの稚魚)の群れを探しに海水路付近を訪れ、木陰で休んでいるアザラシを発見した。玉城さんに気づいたアザラシは、ゆっくりと海に入っていったという。

 一目見ようと住民や観光客も集まり、その愛らしい姿に喜んだ。体長は約60センチ大。人の気配に警戒しながらも顔を出したり潜水を繰り返し、漁師が投げ入れたムロアジを食べるなど元気な様子を見せた。

 沖縄美ら海水族館の宮原弘和館長は「写真を見る限りではゴマフアザラシに間違いないだろう」と話し、「体長からして、生後2カ月くらいで親からはぐれたと考えられるが、どのような経路でここまでたどり着いたか予想ができない」と取材に答えた。

 宮原館長は「今後の調査資料に役立てたいので関係する情報がある方は美ら海水族館まで一報をいただきたい」と呼びかけた。(新垣聡通信員)