【国頭】国頭村安波の村環境教育センターやんばる学びの森で、やんばるの自然を一望にできる風呂や、薬草が入った風呂が楽しめる浴場「命薬(ぬちぐすい)の湯」が完成、22日に同施設で式典が開かれた。湯の魅力を加え、森林セラピーなど体験メニューや宿泊施設への集客を増やし、やんばるの自然に親しんでもらうことが狙いだ。

やんばるの大自然に囲まれ、森が一望できる大浴場の風呂=22日、国頭村安波・やんばる学びの森

 命薬の湯は宿泊棟の近くで1階建て。大人10人ほどが入る約4平方メートルの風呂と、露天で直径1メートル深さ85センチの五右衛門風呂が男女各浴場に整備された。一括交付金事業で村が2割を負担し総事業費は1億200万円。

 五右衛門風呂は、薬草風呂になっており季節に合わせて月桃やヨモギ、シークヮーサー、カラキ、奥のお茶などやんばるの自然を生かした風合いが楽しめるほか、まきで風呂を沸かす体験が可能。

 浴場から伊部岳が望める景色が広がり、ノグチゲラやヤンバルクイナも観察できる可能性があるという。

 宮城久和村長は「森林散策で汗をかいて、命薬の湯で心身をリフレッシュできる。地元だけでなく、中南部からも来てもらいたい」と期待。同施設を運営するNPO法人国頭ツーリズム協会の山川安雄代表理事は「夜は満天の星空も楽しめる。薬草の効果もあるが、この景色や環境こそが命薬だ」とアピールした。

 現在は同施設の宿泊者のみ利用可能だが、今後は宿泊者以外も利用できるよう工夫する。

 宿泊施設は1~3人用の6部屋、3~6人用の8部屋があり、2013年度の宿泊者数は延べ4510人、客室ベースの稼働率は27・3%だった。