【渡嘉敷】ゴマフアザラシとみられるアザラシが24日、渡嘉敷村阿波連の水路で発見されたことに、専門家は「生態系を考えるとまれなケース」「どんな経緯でたどり着いたのか、調査が必要だ」と話している。

泳ぎながら顔を出したゴマフアザラシ=渡嘉敷村阿波連(撮影・新垣聡通信員)

 ゴマフアザラシは主に北海道のオホーツク海や日本海、太平洋付近で生息する。例年4月ごろ沿岸近くの流氷の上で出産し、夏場はさらに北上して暮らす。

 ゴマフアザラシを飼育する旭山動物園(北海道旭川市)の阪東元園長は「太平洋の寒流に乗って南下すると沖縄にたどり着く可能性があるが、すごくまれ」と話す。アザラシの仲間が九州や四国で発見されたことがあるが「本来の生態ではない」と述べた。

 アザラシが渡嘉敷島で初めて観察されたことに、沖縄美ら海水族館の宮原弘和館長は「子どものアザラシが泳いでたどり着いたと考えるのは難しく、漁をする船の網に引っかかって沖縄まで来た可能性もある」と推測している。

 宮原館長は「全国の関係機関と連携し、対応を考えたい」と話し、沖縄近海での目撃情報の提供を呼び掛けている。