思春期に特有の心の揺らぎや病の兆しを見つけ、早い相談や診療につなげようと、琉球病院(金武町)は「思春期・青年期こころのリスク外来」を開いた。ホームページを作り、本人や家族が心の状態を確かめられるチェックリストを載せた。18歳以下の面談件数が急増しており「相談を通じ一過性か病の前兆かを見極め、病気の場合には慢性化を防ぎたい」としている。(新里健)

琉球病院が新設した子ども用の外来待合室。明るい雰囲気で、遊べるスペースもある

琉球病院が新設した子ども用の外来待合室。明るい雰囲気で、遊べるスペースもある

 精神疾患発症リスクが高い状態の若者へのケアに特化した外来は、全国でもまだ始まったばかりという。

 琉球病院にある4診療科のうち、18歳以下が対象の「こども心療科」の面談件数は最も多く、月間で延べ270~280件に上る。開設当初は20件以下だったが、2011年から右肩上がりで増えている。特に思春期の10代後半は自我の揺らぎや現実離れした感覚にとらわれたり、自傷行為をしたりすることがあるため丁寧なケアが必要な上、統合失調症を患う年齢にも差しかかる。

 新外来は15~18歳を中心に、35歳までを対象とする。児童精神科医と一般の精神科医、臨床心理士、作業療法士、精神保健福祉士など他職種が連携して相談、診療する。問診票も思春期向けに新しくした。

 ホームページには「人が自分のことを噂(うわさ)している」「今までみえなかったふしぎなものがみえる」「死にたい気持ちが強い」など、本人や家族が簡単にできる14項目のチェックリストを掲載。複数当てはまるなど気になる点があれば、早めに相談するよう呼び掛けている。相談は予約制で、保険診療で受けられる。

 琉球病院は新外来の開設と同時に、子ども向けの待合室とプレールームも新たに設けた。絵本やおもちゃ、動物をあしらったソファを備え、カラフルで明るい雰囲気だ。今後、入り口も大人用と別に設ける。

 村上優院長は「思春期の心のケアや治療のニーズは年々高まっている。本人も家族も気軽に相談してほしい」と話す。

 問い合わせは地域医療連携室、電話098(968)7370。