静かな住宅街に、うるま市石川の宮森小学校はある。55年前の1959年6月30日、整備不良の米軍F100戦闘機が、嘉手納飛行場を離陸した4分後、住宅地に墜落。機体は民家を引きずるように火を吹きながら、隣接する宮森小学校に激突した▼当時の同校は、同じ敷地内の幼稚園を含め約1300人の子どもたちがおり、ミルク給食の時に起きた惨劇だった。児童11人、一般7人の18人が亡くなり、負傷者は200人を超えた。操縦していたパイロットは脱出し、無事だった▼戦闘機は計器の異常を知りながら離陸したという。10年前の沖縄国際大への米軍ヘリ墜落も整備不良が原因だった。今月17日には、オスプレイから部品が落下した。沖縄の空を米軍が脅かす状況は今も変わっていない▼事故を語り継ぐ活動をしているNPO法人石川・宮森630会は29日に、当時の幼稚園児から小学6年生までを対象に大同窓会を開く▼連絡が取れなくなっている人も多いが、同じ体験をした者同士で、話し合うきっかけにしたいという▼悲惨な出来事だけに、語りたくない、語れないという人もいるかもしれない。しかし、これまで証言した中には「語って初めて解き放たれた」と話す人もいたという。後に続く世代のためにも、多くの言葉を残してもらえればと思う。(安里真己)