那覇市医師会が運用する医療データ共有システム「生涯健康記録(LHR)」を利用した健康診断付きの沖縄観光ツアーが24日から2泊3日の日程で開催され、日本航空の健保組合の組合員ら15人が参加した。26日、帰りの航空便を待つ那覇空港ロビーで同医師会生活習慣病検診センターの崎原永辰所長から受診者に健診結果が手渡された。

沖縄ツアーの参加者に健診結果を手渡す那覇市医師会生活習慣病検診センターの崎原永辰所長(左)=26日、那覇空港ロビー

 LHRは、患者が過去に別地域で受けた健康診断データを、医師が参照しながら健診することができる那覇市医師会独自のシステム。ツアー前に健診予定者にIDカードが発行され、健保組合で保存する被保険者のデータをあらかじめ沖縄に転送、登録機関で閲覧できるようにしていた。

 ツアー参加者は沖縄ツアー初日の24日、同医師会のバスで空港から直接検診センターへ移動し、人間ドックや特定健診を受けた。このツアーで初めて沖縄を訪れたという藤崎明さん(68)=千葉県=は「健診はツアーのついでの気持ちだったが、受診できてよかった。結果が楽しみ」と話した。崎原所長は「過去の健診データを参照できるのは、新患ではなく毎年通っている患者さんと同じ。医師会の受け入れ態勢は十分あるので、ツアーをもっと広めていくことができれば」と期待した。

 企業約10社の健保組合でつくるNPO法人健康生きがいづくり教室(川崎市・丸岡慎理事長)がこの健診ツアーを企画した。今後は企業の退職者で構成する特定健保52万人の被保険者を対象にしたツアーを皮切りに、企業健保全体へと対象を広げていきたい考え。