今月初旬に国際通りに面する那覇市松尾の國映館跡の土地を取得した台湾大手のセメントメーカー、嘉新水泥(嘉新セメント、台北市)が、隣接する約3050平方メートルの土地を、所有者の沖縄大和地所から購入したことが26日、分かった。取得金額は約22億円。國映館跡地と合わせて、沖縄県内企業と共同でホテルや商業施設として開発する計画。(座安あきの、嘉数よしの)

台湾の嘉新セメントが追加取得した国際通り沿いの土地(手前)と前回取得した國映館跡地(奥)=26日、那覇市松尾

嘉新セメントが今回取得した土地

台湾の嘉新セメントが追加取得した国際通り沿いの土地(手前)と前回取得した國映館跡地(奥)=26日、那覇市松尾 嘉新セメントが今回取得した土地

 同社の広報担当者は沖縄タイムスの取材に「沖縄は国内はもとより国際的な観光地としても期待できる。国際通りは多くの観光客が訪れるという点でも魅力。台湾からの距離が近く、リゾート・ビジネスの両面で事業展開できると期待している」と話した。

 同土地は県内の個人所有者から2005年に沖縄大和地所が所有権を取得、現在は駐車場として利用されている。嘉新セメントは、國映館跡の土地約1680平方メートルと合計して約4730平方メートルの土地取得に計約34億円を投じた。両土地で計画する事業は、那覇市内でも大型のホテル・商業施設計画となる見込み。

 同社は台湾のホテルチェーンと提携しているが、沖縄のホテルについては台湾の運営会社が担うかどうかを含め、現時点で未定。開発に当たっては県内企業との共同事業を検討しているとした。

 台湾企業による大規模な土地の取得について、県内の不動産関係者は「東京オリンピックの開催や那覇空港の2本目の滑走路増設など周辺環境の変化を見据えた動き。中国や台湾からの航空便もさらに増加する見通しで、沖縄を訪れる外国客の取り込みを狙っている。沖縄の国際化の夜明けともいえる非常にインパクトのある海外投資の一例になる」とみている。