東京都議会で女性議員に浴びせられた「早く結婚しろ」のセクハラやじには唖然呆然(あぜんぼうぜん)とした。その後、明らかになっていった議会での暴言の数々に、問題の根深さが見えた

▼九州のある女性県議は「白内障が治ったけん、あんたのパンツの色までよく見える」と男性県議から言葉を掛けられた(24日付西日本新聞)。元都議の女性は男女平等に関する質問をしている時に「気持ち悪い」との罵声を浴びた

▼男女雇用機会均等法でセクハラ防止対策が強まり、企業では処分がルール化され、即「アウト」となるのに、議会では封建的な女性蔑視がまかり通っている

▼都議会でのセクハラやじを一部認めた鈴木章浩都議にしても、反省を口にしながら、「早く結婚していただきたいとの思いがあった」とひどい言い方をしていた。この期におよんで、大きなお世話である

▼事実を解明する役割を放棄し、真相にふたをしたまま幕引きを図った議会もふがいない。逃げ切った、と胸をなで下ろしている議員もいるのだろう

▼この問題ではインターネットの署名サイトに、やじに憤る賛同者が5日間で9万人も集まった。やじを受けた女性都議のツイッターは3万件以上もリツイートされている。差別は簡単にはなくならない。でも怒りを共有する人がこれだけいることは、問題に立ち向かう力になる。(森田美奈子)