沖縄大学地域研究所主催のシンポジウム「沖縄の思想はどこへ行くのか」が28日、同大学であり、沖縄を拠点に発刊される雑誌の関係者が、社会批評や思想的議論を担う雑誌の役割について意見交換した。

シンポ「沖縄の思想はどこへ行くのか」で意見交換するパネリスト=28日、沖縄大学

 「新沖縄文学」「うるまネシア」「けーし風」「N27」「月刊琉球」の関係者が登壇。このうち「新沖縄文学」元編集長の川満信一氏は「沖縄タイムスが1966年に発刊し、文化関係者の人脈をつなぎながら長年継続された。個人誌や同人誌と異なる新沖文のような総合誌は、沖縄で必要だ」と強調した。

 また「けーし風」の宮城公子氏は「新沖文の休刊と前後し93年に発刊された。社会的マイノリティーや住民運動、ジェンダーなどの視点を重視し、誌面作りをしている」と説明した。

 意見交換では詩人の高良勉氏が「最近の沖縄の雑誌では、沖縄の自立の思想や独立にまで話が進んでいると感じる。沖縄本島だけでなく、琉球弧の内に向かう視線と外に向かう視線とが必要だ」と強調。

 フロアからは「雑誌は沖縄という思想的地場を考えるきっかけになるもの。各雑誌でさまざまな論争がされているが、沖縄内部の対立と見るか、新しい胎動が活性化していると見るか議論が必要だ」などの意見があった。