【崎原朝一通信員】国際協力機構(JICA)青年ボランティアの澤恭子さんの歓迎会が4月11日、ブエノスアイレス市内の沖縄県人連合会会議室で開かれた。澤さんは昨年7月から「沖縄県人移民100年史」を進める県人会の移民史編纂(へんさん)委員会と連携しながら編集を指導、自らも取材している。

移民史編纂の指導で尽力する澤さん(左手前から3人目)を激励した沖縄県人会メンバー=県人会館会議室

 歓迎会には屋宜宣順会長や玉城智副会長ら幹部のほか、編纂委の比嘉アントニオ善雄委員長、新里孝徳財務委員長、崎原朝一日本語版編集長が出席。

 屋宜会長は歓迎会が遅れたことをわびたほか、事務局や移民史委員会の連携がうまくいくよう期待。比嘉委員長は「残った資料収集を片付け、執筆に取り掛かる段階にきた」とJICAの支援で派遣された澤さんに感謝した。

 澤さんは宮城県出身。一橋大学卒で書籍作成、歴史資料の収集の面で深い経験がある。アルゼンチンの日系社会では既に日系団体連合会が出版した日本人移民史があり、どれだけ沖縄移民の特色が出せるかが鍵だ。

 編纂はすでに名桜大学卒の丑野隆史さんが個人的に協力し精力的に動き回って資料を収集しており、取材が少し残っているだけ。ただ、沖縄県史や各市町村史の移民編、現地の市町村人会がまとめた記念誌などを参考に編集を進めるのは容易ではない。

 澤さんは現在、比嘉委員長が社長を務め、集めた資料を保存しているらぷらた報知社に席を構えており、「十分ではないが沖縄の歴史、生活、文化にすごく興味をもっている。すでに試験的に第2章まで完成させた」と報告した。