【宜野湾】児童11人を含む18人の命を奪った1959年の宮森小の米軍機墜落事故を体験し、元小中学校校長の平良嘉男さん(62)が28日、沖縄国際大で講演し、55年前の悲劇を語った。同大の平和学ゼミが企画した。

宮森小の米軍機墜落事故の悲劇を語る平良嘉男さん=28日、宜野湾市・沖縄国際大

 平良さんは事故当時、小学2年生。昼食のミルクを飲もうとした時、突然「ドーン」とものすごい音がした。外に逃げ出した平良さんが目にしたのは、黒こげになり、ゴムのようにちぢまった遺体だった。

 卒業後は、トラウマで小学校を訪れることができず、事故の話もできなかったという。

 2008年、宮森小の校長として赴任したのが転機になった。

 「事故からもうすぐ50年ですよね」。職員からそう言われ、頭をガツーンと殴られた気持ちになり、初めて慰霊碑に手を合わせた。以来、事故を語り継いでいる。

 現在は兵庫県西宮市の保育園で園長をしているが、本土では沖縄の基地問題の情報が入ってこないことに違和感を感じている。

 平良さんは「基地があるのが当たり前でいいのか。みなさんには、平和をつくりだすピースメーカーになってほしい」と学生へ語り掛けた。

 同ゼミの企画では写真家の石川文洋さんも講演した。