【読谷】ルーツ探しをしていたハワイ在住の県系3世の一家が6月29日、来沖し、探し当てた読谷村古堅在住の親戚と初対面を果たした。読谷を訪れたのはグレン・ユキオ・チナさん(67)。ハワイに渡った1世の祖父定利さんと呼び寄せで渡った父ジェームスていゆうさんの親戚を捜していた。この日は、祖父の兄の孫・知名定男さん(77)を探し当て、定男さん兄弟ら親族が歓待した。

ルーツを探してハワイから訪れた(前から2列目、右から4人目から)グレン・ユキオ・チナさん、妻のジャネットさん、息子のジョンさん。歓迎した定男さん(同列右から2人目)、ヨシさんら知名家の人たち=6月29日、読谷村古堅

 「年をとってからルーツを考えるようになった」というグレンさん。定利さん自身は、1971年に里帰りしたこともあるが、グレンさんには親類のことがあまりわからなくなっていたという。

 つてを頼って沖縄ハワイ協会理事で読谷村に住む松田昌次さんに相談。松田さんが「読谷村移民名簿」から名前とヤンナ(屋号)などを調べ、直接定男さんらに聞き取り、関係を確認。24日から初来沖していたグレンさん夫妻と息子の訪問につなげた。

 知名家では、多くのごちそうを並べてもてなした。グレンさんはソーキ汁に「母が作ってくれていた」と懐かしげに味わった。

 仏壇に掲げられていた定男さんの父親定久さんの遺影を見てグレンさんは「父にそっくり」とも。息子のジョンさん(24)は「ここに来れてエキサイティング。これまで先祖のことは知らなかったが、これを機会に学びたい」と話した。

 定男さんは「顔もわからないのに、探してここまで来てくれたことに感動した。松田さんにも感謝している。簡単に行き来できる距離ではないが交流できて素晴らしい」と喜んだ。定男さんの母親のヨシさん(94)も「わざわざ来てくれて非常にありがたい。(グレンさんは父親の)ていゆうに似ている」と話した。

 松田さんによるとハワイの県系人の間では、ルーツ探しの機運が盛り上がっていて、毎年ハワイで開催される沖縄フェスティバルでは、ルーツ探し用のブースが設けられるほどだという。

 グレンさんに同行した妻のジャネット・コダモリさん(67)の母親も村大湾にルーツがあり親戚を探している。グレンさんらは3日まで滞在予定。