若いね、年を取らないねと言われますが、そういうふうに見えるのなら、理由は歩いているのと、とにかく見てやろうというやじ馬根性があるからだと思います。

76歳のいまも現役。撮った写真を週刊誌などに売り込むという石川文洋さん=沖縄タイムス社

 私の一番の健康の秘訣(ひけつ)は歩くことです。長野の自宅にいるときは毎日、山道を4キロ歩きます。駅までの片道2キロのうち1・5キロは急な勾配。沖縄から北海道まで、5カ月間歩き通したこともあります。

 8年前、心筋梗塞で手術を受けました。術後、容体が急変して心臓が止まり、電気ショック5回で生き返ったんです。

 講演会中に胸が痛くなって、検査したのがきっかけで病気が分かった。もともと高血圧で、その10年くらい前から年に3、4回胸が痛くなることがあった。それは警告だったんですね。

 手術後、自分の足で歩けるようになるまでに4カ月かかりました。自宅の階段を上がるところから始めました。その後、四国遍路も。ある意味、賭けです。医者は無理しないでと言うが、それでは取材はできない。

 今、お酒、カロリー、塩分を制限しています。妻が厳しいんです。心臓が止まったときのような心配は二度としたくないと言います。

 沖縄男性の短命の原因は飲み過ぎと運動不足だと思います。夜が長い。翌日仕事があるのに、よくあんなに飲めるなと思います。会社や自宅と飲む場所が近く、タクシーが安いことがあるのかもしれない。長野は夜、飲み歩く人は少ないです。お酒と運動を改善しないと平均寿命の順位はもっと落ちると思います。まず歩いてみてください。

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 いしかわ・ぶんよう 那覇市生まれ、千葉県育ち。毎日映画社を経て、26歳で世界一周旅行を目指して沖縄から出発。1965~68年、戦場カメラマンとしてベトナム戦争を取材。69~84年朝日新聞社勤務を経て、84年からフリー。今も沖縄の基地などを撮り続ける。長野県諏訪市在住。21日から桜坂劇場で、ドキュメンタリー映画「石川文洋を旅する」が上映される。